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60代の母がつみたてNISAで資産運用を開始!2020年の投資戦略とリターン実績を解説



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こんにちは。FPの永松です。親族の資産運用の相談は、無料でしています。

私の母は投資否定派だったんですが、「銀行預金の利息が全くつかないこと」、「すぐに使わない現金が活用できてないこと」から、60代からつみたてNISAを活用して、資産運用を始めました。

本ページでは、60代の母の投資戦略とリターン実績を事例としてまとめています。

「60代から投資信託を始めたい」という方、又は「親御さんが投資を始めたい」という方向けです。

 

 

まずは、投資戦略を決めるためにヒアリング

あなた(もしくは親御さん)がどうしたいのが大切です。次の3つのうち、どのパターンがあなたの考えに近いですか。

  1. 資産を守りたい、目減りさせたくない
  2. 資産を少し増やしたい
  3. 資産を増やしたい 

資産を守りたい、目減りさせたくないは、リターンで言うと年率2%前後、物価上昇に備えられれば良いという考えです。

資産を少し増やしたいは、年率4%前後で物価上昇に備えつつ、少し増えることも狙いたい考えです。

資産を増やしたいは、リスクを取り年率6%前後で、5年以上で増やしていきたい考えです。

私の母は、真ん中の「資産を少し増やしたい」でした。

 

次に、一括で投資したいか、積立で投資したいかを決めましょう。

一括投資のメリットは、運用効率が上がり、値上がり時のリターンの恩恵を受けやすい点です。

例えば、100万円投資したい場合、分割して月5万円ずつ投資すると20ヶ月かかります。商品に投資し終わるまでに時間がかかるため、現金のまま置いておくことになり、その分リターンの恩恵を受けにくい場合があります。

一方、デメリットは投資後に暴落した場合、一時的にマイナスが大きくなることです。

積立投資のメリットとデメリットは、一括の場合の逆です。価格の上下に関係なく購入することで、価格が下落時のマイナスリターンの幅を小さくできます。

私の母は、一括はコワいとのことで、積立投資することにしました。

 

最後に、どの口座を使うかを決めましょう。

投資口座は、「特定口座」、「一般NISA」、「つみたてNISA」が使えます。一般NISAとつみたてNISAの併用はできません。一般NISAと特定口座、つみたてNISAと特定口座は併用可能です。

一般NISAは年120万円まで、つみたてNISAは年40万円までで、利益確定時の税金は0円です。一方、特定口座は、利益確定時に約20%の税金がかかります。

注意点として、口座開設は、2019年時点の法律だと、一般NISAで2023年まで、つみたてNISAで2037年までです。今後、変わるかもしれないので要注目です。

【制度改正】NISA恒久化は見送り2023年終了から継続へ!?つみたてNISAは恒久化される?英国ISAに近づくのはいつか?

 

以上を踏まえて、投資金額と想定する投資期間で選んでみましょう。[2020.1時点]

  1. 年40万円~120万円で5年未満:一般NISA
  2. 年40万円までで5年以上:つみたてNISA
  3. 120万円以上で期間不明:特定口座

年40万円~120万円で、5年以内に売却を想定されている場合は、一般NISAがオススメです。

一般NISAの場合、一括で120万円投資することもできますし、月10万円など積立に利用することも可能です。

年40万円以下で、5年以上保有するかもしれないという方には、つみたてNISAがオススメです。基本的には月3.3万円の積立投資での利用です。工夫次第では、一括で40万円投資することもできます。

【上級者向け】つみたてNISAで一括投資(一括購入)する方法を楽天証券とSBI証券で解説!

 

年120万円以上で、投資期間が不明の場合は特定口座をオススメします。特定口座は、一括でも積立でも金額に制限はありません。自由に使うことができます。

希望によっては、一般NISAやつみたてNISAとの併用も考えても良いでしょう。例えば、一般NISAを使う場合、一括で120万円投資し、それ以上の金額は特定口座で運用するなどです。

私の母は、積立投資かつ少額で運用したいとのことでしたので、つみたてNISAを使うことにしました。

証券会社はたくさんありますが、楽天カードでポイントが付く点、設定画面の操作性を考えて、楽天証券をオススメします。詳しくは公式サイトをご覧ください。

> 楽天証券  

 

60代にオススメの商品は、基本バランス型

バランス型とは、国内外の株式、債券、不動産(リート)の複数の資産を組み合わせた投資信託(ファンド)です。

バランス型の一般的なメリットは、価格の変動幅が小さいことです。

これは、複数の資産に分散投資しているためです。例えば、株式が下落しても、債券やリートが値上がりして、マイナス分を相殺してくれる場合が多いからです。

 

価格の変動幅は、各ファンドの標準偏差の数値をみるとわかります。

株式100%のファンドと、バランス型のファンドで比較してみましょう。例えば、eMAXIS Slim先進国株式と、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の直近1年のリターンと標準偏差は、次の通りでした。[2019.11.30時点]

  • 先進国株式:リターン12.08%、標準偏差18.59%
  • バランス:リターン8.99%、標準偏差9.82%

バランス型のリターンは、株式100%より低めですが、標準偏差も小さいです。バランス型の方が、ハラハラ感が少ないというイメージです。

長い期間投資できるのであれば、株式100%でも良いと思います。しかし、60代以上では、比較的短期間の運用で、いつ解約するかわからないことが多いことを想定してます。

その場合に、大切なのがいつでも売れるように、プラスリターンで維持しやすいことです。それに最も適しているのが、バランス型であると考えています。60代以上の方には、バランス型のファンドを第一候補して検討することをオススメします。

 

「資産を少し増やしたい」に適しているファンドを3つ抜粋しておきます。

  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
  • たわらノーロードバランス(8資産均等型)
  • セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

eMAXIS Slimバランスとたわらノーロードは、インデックスファンドです。投資方針は、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内不動産、先進国不動産の8資産に均等に12.5%ずつ投資しています。

信託報酬は、0.154%と最安値です。両方とも楽天証券で購入可能です。

セゾン・バンガード・グローバルバランスは、株式と債券に50%ずつに投資するアクティブファンドです。投資方針は、日本を含む全世界の経済成長を取り込めるように資産配分されています。

信託報酬は、0.61%です。楽天証券では購入できないので、気になる方は公式サイトから資料請求してみてください。

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母の投資商品とリターン実績

2018.7につみたてNISAをスタートしました。2019.12時点の投資商品とリターン実績を事例として紹介します。

投資商品は、「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」をメインとして選定しました。2018年は、やや株式が下降気味でしたので、リターンを取れると判断して、株式100%であるアクティブファンド「ひふみプラス」と組み合わせて、投資することにしました。

割合は、eMAXIS Slimが60%、ひふみプラスが40%です。

2018.7~2019.12までの実績は、次の通りです。[2020.1.1時点]

  • 投資元本:794,753円
  • 評価金額:860,161円
  • 損益(トータルリターン):+65,408円(+8.22%)

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各ファンドの資産推移を見ていきましょう。まずは、eMAXIS Slim バランスです。

投資元本455,854円に対して、評価金額が497,286円で、トータルリターンは+41432円(+9.08%)でした。

赤枠部分のみマイナスで、後はずっとプラスリターンでした。バランス型の狙い通りです。

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次に、ひふみプラスです。

投資元本338,899円に対して、評価金額が362,875円で、トータルリターンは+23,976円(+7.07%)でした。

かなり長い期間マイナスでしたが、2019年中盤から一気にプラスリターンになりました。優良なアクティブファンドは、インデックスファンドより戻った時のリターンが大きいのがメリットです。

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総じて、期待通りのリターン実績が出るファンドを選べていました。

 

2020年の投資戦略

2020年は、株価が引き続き上昇する見込みがあると予測しています。母の希望を聞き、より安定的プラスリターンを維持したいとのことでした。次のように、資産配分を変更しました。

  • eMAXIS Slim バランス:60%→80%
  • ひふみプラス:40%→20%

eMAXIS Slimの割合を20%増やし、ひふみプラスの割合を20%減らしました。これまで、全資産のうち株式の割合が62.5%でしたが、それを50%まで減らしました。

2020年はこれで積立していきます。リターン実績の解説は、また来年しますね。

60代からでも資産運用は遅くはありません。しかし、若い時から始めるのと違って、投資期間が短くなりやすいです。そのため、どういう目的で、どのファンドに投資するのかは十分に検討してから始めましょう。

 

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